代表挨拶

Book Seminarium Insight。

代表 星野 卓視

当店は以下のことを目指して立ち上げた書店(ゼミ)です。

目指す世界

⚫︎Mission/Vision/Concept

Mission

脳が汗かく歓びを、呼び覚ます。

Vision

居酒屋で、愚痴より知恵があふれ出す社会へ。

Concept

ワクワク、ゾクゾク、バクバク。

知的アドレナリン

アドレナリンが出るほどに知的興奮させてくれる本に出会う。
本がきっかけで新しいアイデアを生み出す興奮を味わう。
ますます学ぶことが楽しくなる。
お客さんの中にそんな知的好循環をつくっていくことを目指した書店です。
張り合いのある日々を創るお手伝いができたら本望です。

また、一緒に学ぶ仲間ができることで、家庭や職場以外にも自分の居場所ができる。
そんなふうに当店のことを活用してもらえたら嬉しいです。

それと同時に、他にも実現したいことがあります。僕が本屋をやろうと思った直接のきっかけです。

消えつつある街の本屋が、続けられる形を見つけたい

👇この動画を見て、自分でも本屋をやろうと思い始めました。

※違う動画だったかも..

この動画を見てから、こんな問題意識があって、自分で本屋を開こうと思うようになりました。

街から本屋が消えていく。その裏にある「出版・書店業界の負のスパイラル」

いま、全国で街の本屋さんが急速に姿を消しています。 僕は、「読書こそが最も有意義な知的体験である」と信じています。本屋が消えれば、出版社も倒産し、新しい本が世に出なくなってしまう。それは、後世に残すべき日本の文化が廃れていくことを意味します。このような事態は、絶対に避けなければなりません。

では、なぜ本屋や出版社は追い詰められているのでしょうか? その原因を突き詰めると、出版業界が長年抱えてきた「深刻な構造問題」に行き着きます。

毎日200冊の新刊が、読まれないまま消えていく

現在、日本では毎日約200冊もの新刊本が出版されています。よく書店を訪れる人からしたら、新刊コーナーで毎日200冊ほど本が入れ替わっているのを見たことがないでしょうから、毎日200冊が出版されるという事実もなかなか実感しにくいと思います。僕も初めて聞いたときは、かなり驚きました。

実際にほとんどの書籍は棚に並ぶことなく、お客様に手にとってもらう機会すらなく役目を終えています。それなのに、なぜ毎日これほど大量の本が作られ続けているのでしょうか。

そこには、出版業界の「返品ができる制度(委託販売制度)」と「資金繰り」の問題があります。

1.本が出荷されると、一時的に売上が立つ

出版社が「本の卸業者(取次)」に本を渡すと、一時的に出版社に売上が立ちます。また、卸業者も書店に本を送ることで、一時的な売上をつくれます。

2.売れ残れば返品され、売上が相殺される

しかし、本が売れ残って書店から返品されると、その売上はマイナス(相殺)されてしまいます。

3.穴埋めのために、また新しい本を出す

減ってしまった売上を補い、会社の資金繰りをまわすために、出版社は「また次の新しい本」を急いで作って出荷しなければならなくなります。

これが、利益のためではなく「目先の資金繰りのために、新しい本を出し続けなければならない」という、出版業界の自転車操業の構造です。

粗製乱造が招く、読者の「活字離れ」

この資金繰りの問題は、本を作る現場に深刻な歪みを生んでいる、と言われます。

・編集者の疲弊と志の喪失

大量の本を出すために、編集者はたくさんのタスクを抱えることになります。結果として、一冊一冊にかけられる労力や時間は少なくなります。「本当に自信を持って世に送り出せる、魂を込めた一冊」を作りたいという高い志を持った編集者ほど、理想と現実のギャップに打ちのめされ、働く意欲を失ってしまいがちです。

・内容の希薄化と読者の失望

短い期間で大量に作られた本は、どうしても内容が薄くなりがちです。せっかくお金を出して本を買った読者も、「これなら無料で見られる動画やネット記事と変わらない..」と感じてしまいます。ますます活字から遠ざかることになります。

こうして「本が売れない」⇒「資金繰りのために新刊を乱発する」⇒「一冊の質が下がる」⇒「読者が本から離れる」という、負のスパイラルから抜け出せないでいるのが今の出版・書店業界です。

負のスパイラルを断ち切る鍵は「既刊本」にある

この状況を変えるための切り札は、新刊を追いかけるのをやめ、「かつて出版された優れた本(既刊本)が、ずっと売れ続ける仕組みをつくること」だと僕は考えています。
もし、昔出た素晴らしい本が再び注目され、売れるようになれば、業界に次のような「好循環」が生まれるはずです。

・出版社が1冊に命を吹き込めるようになる

既刊本が売れて利益が出るようになれば、新刊を無理にたくさん出す必要がなくなります。その分、出版社は一冊一冊にじっくりと労力をかけ、中身の詰まった質の高い本を作ることに集中できます。

・読者に「最高の読書体験」が戻ってくる

骨太な本を手にした読者は、実りのある豊かな読書体験を味わうことができ、「また本を読もう」という気持ちになります。

著者はもちろん、編集者も「この本を世に送り出して本当によかった」と、仕事の意義を深く実感できるようになり、さらに良い本を作ろうという最高のモチベーションが生まれます。

骨太な本を手にした読者は、実りのある豊かな読書体験を味わうことができ、「また本を読もう」という気持ちになります。

だから僕は、新しい本屋を始めます

「新刊の数」に頼るのではなく、「本そのものの価値」をきちんと届けること。
 かつて出版された素晴らしい本たちが、時代を超えて必要とする人の手に渡り、売れ続ける場所をつくること。
仕入れた本を、責任を持って書店が売る努力をすること。
これこそが、出版・書店業界の負のスパイラルを断ち切り、日本の本屋と読書文化を守るためのキーポイントだと確信しています。僕は、その理想的な未来を実現するために、「かつて出された本の価値を届ける本屋」をつくる挑戦をしています。

街から本屋が消えていても、本はまだまだ下火にはなっていない。

そう信じています。